生きる、という事。

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5月31日夜に一本の電話。

調理師学校時代の同期の名前が表示されている。

おー久しぶり。

「こへさんお久しぶりです。…シュウって覚えてます?」

勿論。どしたん?

「28日に亡くなりました。5、6年前から調子が悪かったみたいで。」

えっ…マジか…。

「で、っていうのも変なんですが、追悼っていうかなんていうか、一回集まりません?」

地元に住んでいてシュウちゃんと仲の良かった4人で集まることに。
…。

プロフィールに書いていますが、僕は大学中退、フリーターを経て調理師学校に行ったので高卒すぐ入学の人とは8歳違います。
シュウちゃんも8歳下、つまり31歳の若さで亡くなってしまいました。

そして飲み会

4人で居酒屋に集合。
僕に連絡をくれたダイが口を開く。

「5年くらい前に偶然病院で会ったんすよ。その時もう車椅子で、筋肉が弱っていく?病気って聞いてました。」
「そこからは連絡も取ってなくて、この事も共通の友達から聞きました。」
「最後は息も出来ないから喉から管を通して呼吸してたみたいで…」

話を聞いた感じだと漫画「リアル」で出てくる「筋ジストロフィー」のような病気だったよう。
意識はしっかりしているのにだんだん動かなくなってくる体、確実に迫ってくる死はどれほどの苦痛だっただろう。想像しただけで胸が痛くなってくる。

…暗いままじゃシュウちゃんの手向けたむけにもならない、と昔話で盛り上がる。

共にいたのは短い時間だったとは言え、一緒に料理をしたり、馬鹿な事をやったり。
しばらく学校っていうものから離れてたから余計なのかな、僕にとってはとても充実した、大事な時間だった。
シュウちゃんはみんなで飲みながらいくらしゃべっても悪口ひとつ出てこない、いつも笑顔で裏表もなく本当に気持ちのいいやつでした。

もしかしたら

調理師という仕事は本当に時間が取りづらく、当然というべきかみんな卒業後しばらくすると会った事もなかったみたい。
この集まりも約10年ぶりで、かく言う僕もシュウちゃんとは卒業前に一度会ったきり。
…なぜ卒業前かと言うと、秋でシュウちゃんは学校を辞めてしまっていたから。

…もしかしたら、あの時点で病気の兆候があったのかもしれない

もう少しで口から出てしまいそうになったけど何とか思いとどまる。
こんな事をみんなで考えても答えは出ないし、暗くなってしまう。
僕に出来るのは、なるべく苦しむ時間が短かった事を願うだけ。
あの時は新しい道を探して学校を辞めた、そうであってほしい。

生きる、という事

生き物である以上、いつどんな理由で死が訪れるかは分からない。
生きたくても生きられなかった人は沢山いる。
今、生きている僕たちは全力で生きようとする事が使命なのだと思う。

偉そうに言ってるけど。
今までの人生、なかなか上手く行かず(今も四苦八苦してる)何度も「死にてぇ」くらいの事は思ったし、検査とか嫌だなぁ、っていう子供みたいな理由で病院を避けてきたりした。
さすがにそろそろマズいなと思ってたところではあったけど、シュウちゃんの死はより深く色々と考えさせられた。
僕の行動がシュウちゃんに伝わるわけじゃないけれど、懸命に生きることがシュウちゃんへのせめてもの誠意じゃないかなぁと思う。


あー涙出てきた。


ばいばい、シュウちゃん。
めっちゃ嫌やけど、とりあえず明日バリウム飲んで検査してくるわ。

車いすバスケというスポーツを中心に、障害や病気について切り込んでいく漫画。
色々考えさせられる名作だと思います。


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ABOUTこの記事をかいた人

1980年徳島生まれ徳島育ち。妻と息子2人(10歳と8歳)と暮らしながらパン屋を経営(9年目突入!)しつつ他の収入を模索中。 漫画、ゲーム、インターネットと完全インドア趣味ですが実は運動も好き。